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2014年8月23日 (土)

政務活動費の問題・地方議員について その4

いつも長くてすみません。
今回は地方議員の仕事についてです。

8月5日放送の林修氏の番組での
「地方議員の仕事」の部分、
その概要は以下の通りです。

岸:地方議員のミッションは基本的に2つ。
  1つは政策提言。新しい条例などの提案。
  もう1つは行政チェック。役所の監視。
  税金が正しく使われているか。
  問題は本当にしっかりやっているのか。
  1年間の市長提案と議員の提案の数、
  2012年の数値ですけれども、
  1議会あたり市長提案116に対して、
  議員提案はどのくらいあると思いますか?

林:理論上は行政府と立法府は対等なはず、
  100くらいないとおかしいですよね。
  (でも少なく見積もって)20。

ハリセンボン箕輪:
  議員さんの数は圧倒的に多いから
  10倍位あってもいいんじゃないですか?
  1000。

岸:答えは11。
  政策提言のほとんどは出来ていません。

まとめると、条例の提案はほとんどが
知事や市区町村長であり
議員立法はほとんど行われていない、
なので政策提言はできていない、
ということだと思います。

議員立法が少ないことについては
反論はありません。

しかし、だからといって
「地方議員は仕事をしていない」というのは
いささか乱暴な議論ではないでしょうか。

ではなぜ少ないのかをお伝えを致しますと
1つは議会の構成の違い、もう1つは
発言の機会の違いだろうと考えます。

国会は内閣も議員で構成されています。
直近の国会で内閣が提出した議案数は81、
それに対して議員立法は75です。

番組で取り上げられた例で言えば
内閣の人数と国会議員の人数の差を考えると
こちらも議員立法が活発に行われると
言うことができるでしょうか?

それにしても地方議会では
少なすぎるじゃないか、ということも
事実であると思います。

国会の議会構成を考えると
1党または連立与党で
単独過半数を取ることが多いと思います。

1つの選挙区から選ばれるのは
小選挙区では1名の議員ですから
実績を訴える議員、それを批判する候補者と
選挙の争点は明確になりやすいです。

衆議院では小選挙区比例代表並立制ですから
過半数を取れる議席を確保できますが
市議会の場合、町田市なら町田市全域で
36名の議員を決める選挙となります。

1つの会派で過半数をとることは
難しい状況であると同時に
全ての議員が同じ選挙区ですので
ある意味「実績」をどう作るかは
次の選挙にも大きな意味を持ちます。

心理的には「他の議員が作った条例案」に
賛成しづらい雰囲気が、同一選挙区になる
地方議会には私は存在していると思っています。

私自身としては実際、予算の修正案を作成し、
提案したこともありますし
国や都などに提出する意見書の
議員提出議案を出したこともありました。

予算の修正案は通ったことがありません。
先輩議員では条例案を提案しようとしましたが
会派から反対意見が出て出すことができない、
そういった例もありました。

ではどうやって政策実現するのか。

国会とは違い、本会議場での
一般質問の機会は充実しています。
議員の数が多い国会では、
本会議場での質問はほとんどの議員が
できないのではないでしょうか。

それができる地方議会では、
よりよい市政をつくるための提案を
一般質問の場で行い、行政側に
それを反映させた条例案を出させる。

予算案、条例案の提案を
本会議質疑、常任委員会でチェックをし
一般質問の機会で年4回、政策提言をして
市政をよりよくしていく。

これが地方議会における現実的な
政策提言のやり方であろうと考えています。

現場のことを調べず、
あたかも同じ土俵のようにデータを示し
「だからダメなんだ」と結論付けるのは
メディアの悪い癖なのでしょう。

これからも引き続き、地方議会の現状を
分かりやすくお伝えできるよう
更新してまいりますので
よろしくお願いいたします。

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